(24C)珍語

 配信日2021.11.12   最終更新日2021.11.20

 今回は、40年ぐらい前のことを取り上げます。社員食堂で昼食を終え、或る部屋に入ったときのことです。壁を見ると、カレンダーが貼ってありました。

 当時、「真名井の滝」は写真ですら見たことがなく、「真名井の滝」という漢字の名前は記憶していず、「まないの滝」という程度の記憶しかありませんでした。

 そのような不確かな記憶しかない状態で接した対象を認識(認知心理学の用語では「類推」)しようとして、良く知っている「丼」を当てはめた(認知心理学の用語では「写像」を行なった)ということです。

 

 なお、背中を向けている男性は「いらすとや」、それ以外(滝と渓谷・カレンダー・牛丼)はillustACを利用しています。

  この4コマは笑えても、「可哀そうに、衰えましたね」と同情されても仕方ないケースもあります。それはこちら

 

【追記2021.11.16】

 真名井の滝を含む高千穂峡が今朝の「めざましテレビ」で「異世界につながりそうな場所TOP5」の1位にランクされていることが紹介されました。出典は「生活ガイド.com」(外部リンク)です。

【追記2021.11.20】

 心の花宮崎歌会(2021.11.06開催)において、事務局から「MRTラジオに出演された歌会会員のY氏が、毎週火曜日10時38分からの”Do you 漢字”のコーナーにおいて、”丼の中の点は何を示しているのでしょうか”、というクイズを出題されました。」と紹介されました。

 歌会では回答が示されませんでしたので、ネット検索すると、「レファレンス共同データベース」に幾つかの説が記載されていました。その中のどの説をMRTラジオでは紹介されたのかを歌会事務局に問い合わせたところ、事務局の方も回答は聞き逃したとのことで、私のメールをY氏に転送して頂き、回答を頂きました。

 紹介された説は、「井戸の中に小石を落とすとドンブリと音がするから、ドンブリ鉢に丼の字を使うようになった」とのことでした。この説は、「レファレンス共同データベース」(→外部リンク)によれば、堀井令以知編『語源大辞典』(東京堂出版)に掲載されているものです。