シリーズ01:瞬間

(A03)瞼を閉じた瞬間

 2020.05.26配信

 今回は、2013年の夏の不思議な2つの体験を取り上げます。1つ目は、宮崎県児湯郡西米良村(こゆぐんにしめらそん)の「やまびこ花火大会」を観に行った日の翌朝のこと。

宮崎県児湯郡西米良村、2013.08.03(土)、20:00 Canon EOS KissX50 + TAMRON 18-270mm F3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD、 20mm F11 4秒I SO200
宮崎県児湯郡西米良村、2013.08.03(土)、20:00 Canon EOS KissX50 + TAMRON 18-270mm F3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD、 20mm F11 4秒I SO200

 顔を洗おうと、水道水を溜めた両手を顔に近付けて瞼を閉じた瞬間、前夜に観た花火が瞼に浮かびました。それは初めての視覚体験でした。花火の写真を撮ったのが初めてであったことと、撮った写真を帰宅してから夜遅くまでパソコンで見ていたことが影響したのでしょう。

 

 それから2週間後、児湯郡高鍋町持田染ヶ岡(たかなべちょうもちだそめがおか)のヒマワリ畑を撮りました。そして、その日の夜、寝るために明りを消し、腰を落として布団の中に入り、仰向けになって瞼を閉じた瞬間、ヒマワリが現れました。ここまでは、翌朝か当日夜かの違いはあれ、花火と同じです。

 数秒後、私が寝返りをすると、なんとヒマワリも寝返りをしたのです。正確に言えば、瞼に浮かんだ映像が90°回転したのです。それは花火以上に不思議で面白く幸運な体験でした。

高鍋町染ヶ岡、2013.08.16(金)、10:06 Canon EOS KissX50 + トキナーAT-X116 PRO DX 11-16mm、 F2.8 15mm F5   1/640秒 ISO100
高鍋町染ヶ岡、2013.08.16(金)、10:06 Canon EOS KissX50 + トキナーAT-X116 PRO DX 11-16mm、 F2.8 15mm F5 1/640秒 ISO100