シリーズ01:瞬間

(A05)船が動き出す瞬間

 2020.06.17配信

 1998年2月1日(日)の朝、私は義弟が転勤のため沖縄へフェリーで出発するので、宮崎港に見送りに行きました。






  イラストは以下のフリー素材を使用しています。

 ・フェリーはillustimage.comのファイルNo.10253。

 ・子供と犬はfreeillust-classic.comのファイルNo.0201000344。

 あじさい通信会員の方は、Googleなどで私の本名(フルネーム)を入れて検索してみてください。

 ここでの視覚体験の謎解きのような事例を多数取り上げて、システム開発に関する課題解決のための考え方を書いた本を2002年に出版しました(今は販売していません)。検索エンジンで冒頭に表示されるはずのその本は、某大学の教育学部附属図書館の蔵書になっています。

 興味のある方は以下のコラムもお読みください。 

 【コラム1】先行オーガナイザー

 考え方や物の見方について良く言われていることの1つに、「部分だけを見ていては分からない。常に部分と全体の関係を考える必要がある」というのがあります。それをここでは教訓と言うことにします。

 このような教訓は、幅広く適用可能なように抽象化してあることが通常であり、必ずしも分かり易いとは言えません。そこで、「船が動き出す瞬間」の視覚体験のような具体性のあるものを前もって示せば、抽象化された教訓の理解が容易になるという効果があります。

 この場合の「教訓の理解を助けるために前もって示す内容」は、認知心理学の用語で先行オーガナイザー(Advance Organizer)と呼ばれています。

 先行オーガナイザーの事例は、この後の瞬間シリーズでも取り上げる予定です。